【ポエム】違う人間になりたい。

私は、違う人間になりたかった。
違う人間でなければならなかった。
さもないと、社会で生きていけないと思った。
このままではいけないと思った。
違う人間には、繊細さがなかった。
何かにつけ動揺することもなかった。
自分とは違うと思った。
大多数の人がそうだった。
この社会で生き抜くため、
「普通」という鎧をかぶった。
それは、大きな大きな重しだった。
私は鎧に押し潰されそうだった。

自由な時間が欲しかった。
少し社会から距離を置きたかった。

そうだどこかへ出かけよう!
何者でもない自分でいよう!

迷惑をかけないように
自分を押し殺す人生よりも、
少しくらい迷惑をかけても、
自分らしい人生を選んだ。

苦しくても、辛くても、
それは自分のことだから、
誰に批判されようとも、もう、心配ない。

私は私らしい人生を歩きだした。